雑 記 帳

札幌冬季五輪米国選手団のサイン入り絵葉書

２０１７．０６．０９

有名人のサイン入りグッズというものは世の中にいろいろと出まわっていて、「お宝」としてもてはやされることが多いものです。筆者はあまりこの種のものに興味ないのですが、写真の絵葉書には、その郵趣的価値にも注目して大枚をはたくことにしました。

米国あて航空便葉書　　札幌オリンピック村　1972.2.8

使われた絵葉書は「米国ノルディックスキーチーム」の銘が入り、裏面にはクロスカントリーと複合・ジャンプ選手団の集合写真が並んでいます。オークション記事によると、サインはクロスカントリー選手団のものだそうです。筆者には読み取れませんが、サインの数は16名程度、裏面上部のクロスカントリー選手団の人数より少し少ないようです。札幌五輪の米国選手と言えば、フィギュアスケートのジャネットリンが有名ですが、当時の米国クロスカントリーがどれくらい強かったのかまでは、調べていません。

郵趣品としては、45円普通切手「ミズバショウ」の「適正使用例」となっています。この45円切手は国内定形外便(150g)用として発行されたものと考えられますが、第2地帯あて航空便葉書料金とも一致していたので、まあ適正使用例と言ってよいでしょう。

しかしこの葉書の郵趣的価値は、切手よりも消印にあります。オリンピック村郵便局の和欧文機械特印が鮮明に押されています。一般人が立ち入れないオリンピック村郵便局の消印それ自体がなかなかの人気印ですが、その中でも機械特印が目玉となるでしょう。今も新切手の発行日に使われる「機械ハト印」と似た形態の消印ですが、ハトマークの代わりに記念名が入っています。このタイプの消印は、大阪万博など数例しか使用記録がありません。