名 品・迷 品 A (28)
2026.06.01
14円国宝小型シート貼りの実逓便
第1次動植物国宝シリーズの中の国宝図案4種の小型シートを丸ごと貼った実逓便を、以前よりトピックスの部屋で紹介しています。その中の14円姫路城貼りが特印押しであるところが少々気に入らない点でしたが、それを差し替えるべく。最近下のようなカバーを入手しました。

船便書状(料金24円) キョウト長池 S29(1954)8.28 → ベルギー
姫路城14円小型シート
国宝図案小型シート4種の中で、最高額50円に次いでカタログ価の高いのがこの14円姫路城です。とは言っても、未使用であれば入手は容易です。日専評価は13000円ですが、昨今は極美品2000円でもなかなか買い手は現れないようです。
丸ごと貼り実逓便や、よい消印のついた使用済ともなるとそこそこの値はつくようですが、それでもかつての取引価格とは比ぶベくもありません。今回の紹介品も、オークションでの落札額は(高価ではありましたが)拍子抜けする値段でした。
お姿拝見
お値段の話はその程度にして、本題に入りましょう。 14円姫路城の小型シートと9回国体の横ペアを貼った24円料金の外信船便書状です。通常シートの14円切手の場合と同じく、1枚貼りの船便葉書とか24円と混貼の船便書状重量便の次に考えつく使用例です。とは言っても、通常シート切手でもなかなか出会えない姫路城貼りです。小型シート貼りともなれば6ケタの値がついてもおかしくありませんが、そこまで達しませんでした(また値段の話になってしまいました)。
トピックスの部屋の掲載品と同種の使用例ですが、加算10円分の切手として10円額面の記念切手ではなく、5円額面の国体切手の横ペアが貼ってあります。まあこの時期、10円切手のかわりに5円額面の国体ペアを使うことはしばしばありましたから、それでよいでしょう。
少し変わっているのは、消印が丸形の和文印や欧文印ではなく、ローラー印であること。通常の丸形手押し印でも2回押しで全切手を抹消できます。なぜローラー印が使われたのかは疑問ですが、2回に分けて小型シートには斜めに押されているのが嬉しくなります。この封筒のように貼られた切手をローラー印で抹消するとなると、普通なら横方向に1回押し(ころがし?)となるのが普通です。このローラー印が欧文印だったら...と思わなくもありませんが、京都長池局には多分欧文印の配備はなかったのでしょう。和文のローラー印ですが、カタカナ府県名入りとなっているのが嬉しくなります。封筒が小型で、リーフに貼りやすいのもありがたい点です。